~~Techという言葉を最近よく見かけるようになりました。
例えば、AgriTech(農業×IT)、FinTech(金融×IT)、EduTech(教育×IT)など様々な領域にITを持ち込み業界そのものの効率化を図ることを指します。
その中でも現場レベルでアナログな方法がまだまだ起用されている”営業”におけるIT化の流れ、「SalesTech(セールステック)」について解説していきたいと思います。
営業部門にエンジニアが入り、セールステックを加速させる動きも一部の企業で進んでいます。
セールステックとは何でしょうか?というところから具体的なサービスやカテゴリーについて順に取り扱っていきます。
Contents
SalesTech(セールステック)とは
セールステックとは営業とテクノロジーをかけ合わせた造語で、営業×ITといった形で行基されることが多いです。
また、近年ではスタートアップ企業においてSalesTechの領域に特化している企業も数多く出てきました。
CRM、SFA、MAといったようなツールもその一例となっており、現状分析や顧客開拓などを目的とし、使用され始めてきています。
日本ではまだまだ聞きなれない言葉なのですが米国では当たり前の考え方となり大きな市場として確立されています。
CCや事業会社向けに情報提供しているCB Insightsが下記のセールステックのカオスマップを発表しています。
出典:
CB Insights – Blog
Cold Call: 65+ Companies Transforming The Sales Tech Landscape
セールステックの7つの分類とは
セールステックといっても領域は7つあります。そちらを順に紹介していきます。
①営業加速ツール(MA)
営業加速ツール(Sales Enablement&Acceleration)とは営業に携わる人や部門間での情報共有・連携を進めチーム内での「情報の非対称性を緩和することによって営業活動を強化し加速していくこと」を指します。
営業活動全体のプロセスを可視化したり、販売予測・顧客予測を立てバランスを取りながら営業活動全体を加速していきます。セールステックの中でも非常にインパクトの強い分野となっています。
②顧客管理システム(CRM)
CRMでは顧客との関係構築をテクノロジーによって推進します。セールステックの中でも割と早く普及した分野です。
顧客へダイレクトメールを送りナーチャリングを行う、アンケートにより顧客からの声を拾い上げるなど企業活動において非常に重要な位置づけとなっています。
③データ分析・解析
AIやビックデータ、データサイエンスという言葉もしばしばビジネスの現場にて使われ始めてきました。
顧客データを一元管理するとともに膨大に溜まっている顧客の購買データや市場データを分析・解析し、最適なソリューションを見つけ出すのがデータ分析・解析の役割です。
セールステックの分野においても高い専門性が必要とされる分野であることから、人材獲得競争が企業間で活発に行われています。
④人材開発
セールステックの中でも特殊な領域ですが、社内の営業担当者の「育成・教育」に焦点を当てている分野です。
研修システムや学習ソフトウェアなどのテクノロジーを用いた人材育成を積極的に行っています。
人材を育成することに加え、長く自社に務めてもらう上でも企業が重要視しているセールステックの分野と言えるでしょう。
⑤顧客体験
顧客体験はセールステックの中で、購買プロセスに「体験・体感」といった新たな価値を付与することで購買単価向上・リピーター増加などを目指す領域です。
自社商品のブランディングや顧客ロイヤルティ向上などが重要な指標となっています。簡単に言うと「ファン」を増やすことを目的としている領域です。
⑥顧客対応・コミュニケーション最適化
こちらは顧客とのやり取り・コミュニケーションに焦点をあてたセールステックの領域です。
音声案内サービス・申し込みフォーム・資料ダウンロード・サンキューメールの送付など顧客と直接接点を持つ部分についてテクノロジーの導入が進んでいます。
⑦カスタマーサポート
サービスへの流入経路は多様化してきており、顧客満足度向上のためにはそれぞれの経路に対して適切な対応を取っていかなければなりません。
IT化が進んでおり情報の非対称性がなくなってきている昨今において、満足度向上はリピーター増加、口コミ改善などが見込めるため企業においても重要な課題となってきています。
セールステックやどんどん加速します!
上記でセールステックとは何か?具体的な7つのカテゴリーについて紹介してきました。
日本では生産年齢人口が減っており社会全体が労働力不足に陥っています。
そのような社会の流れから企業活動の中心に位置する営業においてIT化の動きは止められません。
営業部門で高い役職につく人には、ITリテラシーや高い情報スキルが必要とされるでしょう。
まずはリスト作成・ターゲティングを自動化するなど敷居の低い領域から導入始めてみましょう。手作業で作っていたリストが自動作成されると大幅な工数削減による人件費削減が見込めます。
http://apokaku.com